【台本】机の中の彼【一人声劇用】

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#声劇 #一人声劇 #1人声劇 #台本 #声劇台本 #1人用 #一人用 #恋愛 #悲恋 11っこ目の台本になります。彼のことは知り尽くしてる筈でした。 今回も彼…死んでます。すまねぇ…すまねぇ…。 そして若干文章量多めかもしれません。すまね（ry 語尾や一人称の変更など、自由にアレンジしていただいて構いません！BGMはKrisさんの素敵なサウンドをお借りしました！ありがとうございました！ それでは、よろしくお願いいたします。 —————————ここから台本—————————- 私の知っている彼は、掃除が下手で、私が部屋に押しかけては、部屋の小物を机の中に押し込んだ。 ほら綺麗になった！って笑う彼。 その数日後にはまた元の惨状に戻るのを知っていた私は、やり直せぇ！って彼を追いかけ回す。 それが私と彼の日常だった。 そんなやりとりをしなくなって数年。 私は久し振りに彼の部屋を訪れた。 彼の部屋は数年前から時を止めていた。 棚には、彼の好きな漫画が話数も気にせず並んでいる。 私は漫画を取り出して、綺麗に並べ始めた。 これが彼の部屋での最後の掃除。 涙が出そうになるものの、それを理性で抑え込む。 …あとは机の中だけね。 ここが1番汚れてそう。 そう思って引き出しを開けると、私は涙が止まらなくなった。 お揃いのキーホルダー。 私の作った押し花のしおり。 2人で写った写真の数々。 それらが〝綺麗に整理〟されて、私の目に飛び込んできたのだ。 机の中には私の知らない彼が潜んでいた。 「なんだ…やればできるじゃん…。」 そう呟く私の隣で、彼が笑ってる気がした。