【一人用台詞台本】幻売りの幻店主
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【一人用台詞台本】幻売りの幻店主
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長らくご無沙汰してました。ンンン宅録の辛み。
男でも女でも若くても年寄りでも、何なら人でなくても構わない。
少し時間ギリギリかも。ご自由にどうぞ。
店主「売るとは言ってない」
※※※※※※
「迷い込んだね? お客様。歓迎しよう、その来訪。
ここに揃うは幻の品、お気に召すものあるかしら?
なんなら少し紹介しよう。ちょうど暇していたもので。
甘いのはお好き? コーヒー代わり、月の雨垂れで煎れましょう。
さぁさぁとくとご覧あれ、汗水流し、血を流し、苦労して手に入れた逸品たち。
『人魚の涙』、これは有名どころだね。薬にも毒にも使えるよ。
『漢月のひと欠片』、箱を開けるなら室内で。でないと全部、夜空のどこかへ消えてしまう。
『砂漠の新芽』、百年に一摘み、極上の茶葉だ。
『七色の竜骨』、砕いて飲めば万能薬に。
希少で貴重で風変わり、滅多にない品揃えだよ。
飾るもよし、使うもよし。高値で売るも良いだろう。
おっとその手はまだ早い。
お代は『命の歯車』、一つでどうだい?
集めた努力を思うなら、それでとってもお得だろう?
欲にまみれたその目玉、落ちて転がり潰れる前に。
最初で最期のお客様。
サァサァ、吟味! 御覧じろ!」
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