【声劇台本】愛染椿 side女
女「べるくん」+台本「ひすい」
【声劇台本】愛染椿 side女
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#声劇 #声劇台本 #和風 #nana民と繋がりたい
#拍手返す
女声なんて出ねぇから!
でも、いい台本だったからやりたかった
後悔はしていない(*゚-゚)
以下、台本
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簾(すだれ)の落ちる音を聞いて、
わずかに残る体温を逃すまいと
夜着(よぎ/やぎ)を身体に巻きつけ目を瞑(つむ)る。
私(わたくし)の身より大きかったぬくもりは
瞬(またた)く間に冷えていき、
それが彼の心の内のようでいつも怖い。
濡れる睫毛を隠すように布に顔を埋めれば、
鼻先に感じたのは愛おしい香り。
彼の面影ひとつひとつを確かめて
昨夜が夢の浮橋(うきはし)ではないと
心に言い聞かせていれば、
帳(とばり)の向こうから微(かす)かに聞こえてくる声が
紡(つむ)いだのは慣れ親しんだ万葉集の一節(いっせつ)で。
思わずはだけた襦袢(じゅばん)のまま
簾(すだれ)を除(の)ければ、
彼の背はもう見えず、足下に白い椿。
帳の中に戻れば、
必死になって温めた夜着はもう冷たくなり
感じていた筈(はず)の残り香も椿の香(か)が塗り替えていく。
「長からむ 心も知らず 黒髪の
乱れて今朝(けさ)は ものをこそ思へ(え)」
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和歌の現代訳
「あなたの心が、変わらないかどうかも分かりません。あなたとお別れした朝は、この黒髪が乱れているように、私の心も恋に乱れています。」
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1commnets
- サカモトワト(元べるくん)うへぇ(*゚-゚) (照れ笑い)