●わたし ○あなた
●蝉の声を聞く度に 目に浮かぶ九十九里浜
○皺々の祖母の手を離れ 独りで訪れた歓楽街
●ママは此処の女王様 生き写しの様なあたし
○誰しもが手を伸べて 子供ながらに魅せられた歓楽街
●十五になったあたしを 置いて女王は消えた
○毎週金曜日に来ていた男と暮らすのだろう
●「一度栄えし者でも必ずや衰えゆく」
○その意味を知る時を迎え足を踏み入れたは歓楽街
◉消えて行った女を憎めど夏は今
女王と云う肩書きを誇らしげに掲げる
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