声劇【題:遠い銀河の片隅で】
朗読者お名前
声劇【題:遠い銀河の片隅で】
- 49
- 3
- 2
そこには、二つの星が寄り添うように輝いていたという…
【台本】
星がまた一つ欠けた。
夢のようなひと時であった。
明滅を繰り返し
思いのような残滓を燈らせ
永い時を照らした古き星は
その輝かしい一星を終えたのである。
それは悲しいようで
嫉妬すらわかないほどの大往生であった。
この時すら止まった宇宙で、これほどまでに
輝いた星は宇宙広しといえど、見つけることは叶わないだろう。
それが例え一瞬の輝きだったとしても
その一瞬は私にとって、一星の宝物だ。
願うべきは、私以外にも彼の星の輝きに魅せられた同志が一人でも多くいることだろうか。
さてさて、長く物思いに浸ってしまった。
彼の星とて、別れというものはこうも永くかかるとは思ってはおるまい。
さらばだ、兄弟。
いつか遠い銀河の果てで
また出会おうぞ。
その時まで私は静かに光を讃えるとしよう。
お前が道に困らぬよう、
ゆっくりと……
#切ない #優しい #オリジナル #ピアノ
#声劇 #声劇台本 #台本
Comment
2commnets
- じゃろん@台本を書くよ
- 照本当にとても素敵な台本でした 感動しました✨ ありがとうございました<(_ _)>