【声劇台本】愛染椿 side男
男「知る人」+台本「ひすい」
【声劇台本】愛染椿 side男
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ひすいさんの台本、せっかくなので読ませて頂きました!
もちろん真面目にw
古めかしい言葉は難しいですなぁ
読み方が棒になる…読み方間違ってるところがあったらすみません!
しかし古めかしい、だからこその趣深さがあるよね!
ありがとうございました!
朝時雨(あさしぐれ)烟(けぶ)る明朝(みょうちょう)、
露(つゆ)に濡れた椿(つばき)の花弁(かべん)を指の腹で撫ぜてみれば、
肉厚な感触が前夜の彼女を思い出させた。
陽の光の下で笑う彼女を見たのは遠い昔で、
ぼんやりとしか描けない幻影になり、
それでもこの花の清廉(せいれん)さは、
今しがたまで腕に囲っていた人のよう。
花を愛(め)でる趣味なぞ持っていた覚えはないが、
いつのまにこんなことを想うようになったのか。
ひとつぽきりと手折り、
簾(すだれ)の降りた縁側にそえる。
後朝(ごちょう/きぬぎぬ)の文(ふみ)を
したためる前からこんなことは、
はしたないと自分に苦い笑みが浮かぶ。
しかし、そんな風習も今より幾(いく)ばくほど前かと、
狸寝入りをしているであろう彼女に心の中で問いかけた。
簾(すだれ)の奥、聞こえないと知りつつも
唇から溢(こぼ)れた思慕(しぼ)がどうか届けばいい。
「あしひきの 八峯(やつを)の椿 つらつらに
見とも飽(あ)かめや 植ゑ(え)てける君」
#spoonオリジナル #和風 #声劇 #台本
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1commnets
- ひすいコラボありがとうございます!! 男の実直さを感じられる演技で素敵でした(´;ω;`)