自分の罪が分からない〔一人声劇〕
演者:
自分の罪が分からない〔一人声劇〕
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Ver.女性
ねぇ彼に愛されたいと思うことは罪なの?そんなに悪いことなの?
私は愛されたかった、彼の愛を一心に受け止めたかった。ただそれだけ、何も変な事じゃないでしょ!
私は自分が出来ることをしただけよ。まずは他の人間と仲良く話す悪い口を縫い付けた。これで私以外の人と話すことは出来ない。
でもそしたら、今度は他の人間が彼の肌に触れることが、彼が他の人間に触れることが許せなくなった。だから手足を折って動けないようにした。
それで私は満足だったの。私なしでは生きていけない彼を、彼なしでは生きていけない私が介護して生涯を終える。ね、素敵な筋書きでしょ?
なのに彼は私が近づく度に、怯えたような目でこっちを見るようになった。そして次第にご飯を1日、2日と食べないようになった。
だから点滴も用意した。彼が欲しいと思いそうな物は全て用意したわ!!それでも彼は私に心を開いてくれなかった。
そんなある日、点滴の用意をしている時に見つけたの。彼がテレビに映る綺麗な女優さんを見つめているのを。
それを見た時に私は思ったの。この人は誰なんだろう?って。私の愛した彼じゃないんだ、偽物なんだ、別人なんだって。
そう気づいたら次にやることは決まってた。彼を分解して、私の愛していた彼に戻してあげたの。私だけを愛してくれる素敵な彼に......。
ねぇ刑事さん、私はただ純粋に彼を愛して、愛されたかっただけよ?私は悪いことをしたのかしら?
Ver.男性
ねぇ彼女に愛されたいと思うことは罪なの?そんなに悪いことなの?
僕は愛されたかった、彼女の愛を一心に受け止めたかった。ただそれだけ、何も変な事じゃないだろ!
僕は自分が出来ることをしただけだよ。まずは他の人間と仲良く話す悪い口を縫い付けた。これで僕以外の人と話すことは出来ない。
でもそしたら、今度は他の人間が彼女の肌に触れることが、彼女が他の人間に触れることが許せなくなった。だから手足を折って動けないようにした。
それで僕は満足だったんだ。僕なしでは生きていけない彼女を、彼女なしでは生きていけない僕が介護して生涯を終える。ね、素敵な筋書きだろ?
なのに彼女は僕が近づく度に、怯えたような目でこっちを見るようになった。そして次第にご飯を1日、2日と食べないようになった。
だから点滴も用意した。彼女が欲しいと思いそうな物は全て用意したんだ!!それでも彼女は僕に心を開いてくれなかった。
そんなある日、点滴の用意をしている時に見つけた。彼女がテレビに映るカッコいい俳優さんを見つめているのを。
それを見た時に僕は思った。この人は誰なんだろう?って。僕の愛した彼女じゃないんだ、偽物なんだ、別人なんだって。
そう気づいたら次にやることは決まってた。彼女を分解して、僕の愛していた彼女に戻してあげた。僕だけを愛してくれる素敵な彼女に......。
刑事さん、僕はただ純粋に彼女を愛して、愛されたかっただけだよ?ねぇ、僕は悪いことをしたのかな?
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声劇台本5弾目です。
文字量が少し多いので、早口で読んでいただいてちょうど良いと思います。
※アドリブ、一人称変更等はご自由にどうぞ!大歓迎です
#ひとり声劇 ♯声劇台本 #一人声劇
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