*朗読* ごめん、
朗読者()
*朗読* ごめん、
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#一人声劇台本 #朗読 #朗読台本
以下台詞。アレンジご自由に!
さてと。
ついに、この時がやって来てしまったみたいだ。
君が今までどんな人生を歩んでいたのかは、全てこの本に書いてある。
しかし、だ。
ボクはこんな薄っぺらな紙に書かれた文字だけで、今後の君の人生を決めるつもりはなかった。
だから、君の傍で君の様子を見ながら、ベストなタイミングで終止符を打ってあげようと考えた。
それでだ。
まさか、その判断のせいで、君を余計に苦しめることになるとは、思ってもいなかった。
君は、生きたいと望んだ。
それだけならよかった。
君は、“ボク”と生きたいと望んでしまった。
だから、これ以上君に夢を見させてしまうのは、申し訳ないと思ったわけだ。
本来なら、君は、もう……。
いや、本来の話は今や関係ない。
それじゃあ、ボクが創ってしまった夢物語をそろそろ終わりにしよう。
(声を変えて、切なそうに)
長らくお待たせしました。
あなたのいのちを……、いただきます。
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死ぬはずだった魂を狩ることができず、ずるずるとずるずると、生き延ばしてしまった、そんな死神の後悔と、悲恋の話。
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- 結凪*綴り手*いえいえ、こちらこそいつも読んで下さり、ありがとうございます(* . .)))