【声劇 朗読】嘘でも愛して
まり
【声劇 朗読】嘘でも愛して
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嘘でもいいから、
誰かの温もりが欲しかった。
── 台詞 ────────
嘘をつくのは簡単だ。
人は誰しも、嘘なしには生きられない。
それはお世辞だったり、偽善だったり、優しさだったり…………馬鹿らしい。
嘘をついている人間を見て、つくづくそう思う。
だけど、どんな善良な人間だって、嘘の一つくらいつくだろう。
人間とは、そういう生き物だ。
まぁ、常に嘘吐いて歩き回ってるような俺に、言われたくはないだろうけど。
上辺だけの言葉で、その場しのぎに
「愛してるよ」だなんて囁いて。
それに気付きもしないで顔赤くしてさ、都合のいい言葉に惑わされて、騙されるやつも馬鹿だよな。
ちょろすぎて笑える。
最低な事をしている自覚はある。
けれど、それを改める気もければ、やめる気もない。
だって、人生楽しまないと損だろ?
「好きだよ」
俺は今日も嘘をつく。
最低で甘い愛のコトバ。
「俺と楽しいコト、しようか?」
罪悪感なんて、とっくに忘れた。
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