【セリフ】廃れた世界で、彼女の声を
読み手:KAI
【セリフ】廃れた世界で、彼女の声を
- 14
- 1
- 0
セリフやってみました|´-`)チラッ
あんまりあってる気がしない(´・ω・`)
ーーーーーー台詞ーーーーーーー
彼女の側にいると決めたあの時、
ぼくは何か大切なモノを失った。
そんな気がした。
ずっと一人ぼっちだった彼女は、
人前で笑うこと.....それ以前に、感情を揺らすことすらしなかった。
いつも虚ろな瞳をして、何もない空白の世界を眺めて、
ぼくには聞こえない、誰かの声を聞こうとしていた。
彼女と同じ世界にいても、彼女はぼくと違う世界に生きている。
滅多に口を開かず、彼女が隠している想いは、ずっと閉ざされたまま。
ぼくが魅惑され、離すことの出来ないあの美しさ。その深淵には、きっと誰も知らない、彼女の本当の姿があるんだ。
彼女が何を思っているか、何を見ているか、誰の声を聞いているのか、ぼくには分からない。
もしかしたら、誰かを待っているのかもしれない。
でも、ぼくは彼女の側にいる事にした。
きっともう直ぐ、世界は荒廃していく。
そんな世界の中で、彼女がいったい何に触れるのか、ぼくは知りたい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
#セリフ #朗読 #声劇 #台本 #台詞
Comment
No Comments Yet.