【掛け合い台本】金魚の古書店で。コラボ用

【店主】そら豆・【女学生】saku

ゆったり、穏やかな中に切ない本。 女学生はきっと、綺麗な髪でながいまつ毛。 落ち着いた店主そら豆くんさすがーっ 以下、お借りした台本。 女学生□ 店主▼ □千代紙ののれんをくぐった先には ▼いらっしゃい！なにをお探しで？ □１つの古書店がありました。 ▼ここは古本屋『金魚』。 ……どの物語をお望みだい？ □見えない硝子。 海の底に沈んだ記憶の物語。 ▼とても古い蔵書（ぞうしょ）だ。 砕けた青硝子（あおがらす）は、もう戻ってこない。 □私は、この街の渚にいつまでも残り続けたい。 彼が……戻ってくるまで……。 ▼まだ、君が"彼"を探しているなんてね……。 □いつまでも探します。風鈴の音が止（や）むまで。 ▼茜（あかね）に滲む（にじむ）、坂の上。 君はずっと彼を探してきた。 □私の記憶も、彼と海に落ちたから。 ▼仕方ないな！ ほら、君の蔵書だ。 □これが、私の記憶？ ▼その本は『夕夏の渚。』（ゆうかのなぎさ） 君と僕の、懐夏（かいか）の記憶。 □君が見えない青硝子。 私は……朱（あかね）に揺れる夏の石。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 【あらすじ】 六年前、私は水難事故に遭いました。 命は無事だったもの、記憶を一部欠如。そして、唯一の幼なじみは助からず、彼は未だに海の底。 それは分かっているのに、彼の顔を忘れてしまった。 そんな私が風の噂で聞いたのは古書店の『金魚』 金魚にある蔵書は全て"誰かの記憶"らしい。 もしかしたら、私の記憶もあるのだろうか。 そう思った私は店ののれんをくぐったのです。 #声劇 #声劇台本 #朗読 #朗読台本 #台本 #掛け合い #掛け合い台本 #掛け合い声劇台本 #男女 #コラボ用 #コメント返します