世界の姿

読み手:木上ざっく 台本:ないむ

ないむさんの台本をお借りしました! 【台本 (作者:ないむさん) 】 君は、君が見ている世界が真実の姿であると、そう思い込むことが出来ているんだね。 私はそう思い続けることが出来なかった。自分はただ幻覚を見ているだけなんじゃないかと、その可能性に気づいてしまったんだ。 この世界が何の変哲もない平和な世界に見えているのは私だけで、本当は私は終末を迎えた世界を徘徊しているのではないか？ 電話だと思って掴んで耳に当てているのは、何かの骨である可能性は？ テレビ番組を見ていると思いながら、本当は真っ暗な画面を見つめながら笑っているだけでは？ 歩く道には大量の死体と死骸が折り重なり、私はその上を平気な顔して歩いているのではないか？ 笑って私と話す彼も彼女も君でさえも、本当はもう死んでいて私の足元で亡骸となって倒れ伏しているのではないか？ ふふ、何を言っているんだ、と言わんばかりの顔だね。 だけど、本当にこの世界が全て幻覚であったとして、私は……あるいは君は、それを「本物だ」と証明することが出来るかい？ 証明するために掴んだものさえも、幻覚であるかもしれないのに。 【コラボ元音源】 (台本:ないむさん) https://nana-music.com/sounds/034e7b01/ (BGMゆずぽんずさん) https://nana-music.com/sounds/01096315/ 【コラボ元の方々のユーザーページ】 (台本:ないむさん) https://nana-music.com/users/572849/ (BGM:ゆずぽんずさん) https://nana-music.com/users/1012798/ 【タグ】 #一人声劇 #朗読