【声劇台本】雪と共に消えた君を想フ
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【声劇台本】雪と共に消えた君を想フ
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月明かりの照らす道を一人歩いていた。
時折吹く冷たい風が私の頬を撫でる。
冬はやっぱり嫌いだなと、口から溢れた白い息を見つめながら思う。
寒いし雪は降るしカップルは増えるし風邪を引くし
そしてなにより、私から君を奪っていったから
(再びピアノの音が聞こえ始めたら)
君がいなくなって数年が過ぎた。
一緒に過ごしたこの街は、君がいなくなってから人気(ひとけ)のない殺風景な街に感じられるようになった。
帰り道に立ち寄ったカフェやよく遊んだゲームセンター、どこに行っても君と過ごした事を思い出してしまって私は未だ前に進めず、君のことを思い出してしまって弱いままだ。
どうしてあの時私に教えてくれなかったんだろう。今日病院に行くって入院するんだって死んでしまうかもしれない大きな病気にかかってるんだって…どうして教えてくれなかったの
最後まで側に居させてほしかった、サヨナラも言うことが出来なかった。
君を想うこの気持ちを私はどうすればいいの?
泣き始めた私の上に雪が降り始めた。君がいなくなった日と同じ優しい雪が私の上に降り始めた。
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BGMはレーニャさんの伴奏藍空色をお借りしました!
数年前のとある雪の降る日の夜に大切な恋人を亡くした女性の話です。
あまりこういうのは得意ではないですが、ふと浮かんだので書いてみました。
※性別転換、セリフの変更、アドリブなどご自由にどうぞ
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