声劇「透明色の君」
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声劇「透明色の君」
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素敵な伴奏をお借りして、久しぶりに台本を書かされていただきました。
私では珍しく、二人用になっています。
毎回ながら、拙い文章で申し訳ないです。
ちょっとした説明等は下の方に書きますが、あまり気にしなくて大丈夫です。((ただの独り言なんで。
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☀️「君は泣けない時、どうしてるの?」
☔いきなり聞かれて、ビクッとしてしまった。
恥ずかしくて言いたくもない答え。
☔「そういうキミは?」
☀️ずるい人だ。
言えないからと、私に言わせようとする。
やっぱり、ひどい人だ。
☀️「たぶらかさないで…!」
☔ほら、またそうやって泣きそうな顔をする。
やめて。
抱き締めたくなる。
☔「キミとの日々を思い出して、毎日毎日泣いてしまうんだよ。触れられないのに、こうしてここにいるキミとまた、手を繋いで一緒に笑いたいって。」
☀️ごめんね。
私は君に触れられない。
そんな私を君は、未だに愛してくれる。
触れたいと思うたび、胸がひどく痛むんだ。
☀️「…ごめんね。」
☔僕にはキミを救えなかった。
キミを追って、手を握る勇気もなかった。
僕はひどい人だ。
死んでもなお、キミを縛ってしまった。
☔「僕こそ、自分勝手でごめん。…さよならだ。」
☀️初めて見せた、その顔はどんな顔よりも切なそうで、儚く見えた。
でも、素敵だった。
☀️「バイバイ…またね」
☔手放してしまったものを、僕はいつまでも忘れない。
いつか、また逢う日まで。
キミは、キミらしく生きていて。
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些細なことですれ違って、喧嘩してしまったある恋人。
彼氏はそのまま、亡くなってしまい彼女は悲しみにくれていた。
そんな彼女の前に幽霊になった彼氏が現れ、なんやかんやという話です。
まあ、深い意味はありません。
ただ、残された人も逝ってしまった人も、互いのことを思い続けているってことを書きたかっただけです。
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使用伴奏曲
「サイハテ」 小林オニキス
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