【朗読】拝啓、凡人の僕へ。【台本】

◯◯（あなたのお名前）

息苦しくも幸福なこの世界で、足掻く。 拙い文章ですがお読み頂けますと幸いです。 お借りしたものは下に記載しております。 －－－－－－－－－－ 生きるとは、可能性を一つずつ潰していく作業のように思う。 幼い頃、自分は何にでもなれると思っていた。 無邪気に夢を語り、可能性に溢れた未来を信じて疑わなかった。 そして挫折を繰り返して知るのだ。 自分はただの凡人だったのだと。 確かに下に人はいるけれど、見上げればいくらでもその上はいて。 なりたいものより、なれるもの。 やりたいことより、できること。 漠然とした夢は次第に明確に、しかし、小さく色褪せた。 いつしか大きな夢を語ることは嘲笑の対象なのだと知り、 頑張ることは恥ずかしいことなのだと思うようになり、 ただ好きなものを好きと言うことさえ勇気が必要になってしまった。 夢を叶える努力も、愛を伝える言葉も、あの頃より今の方が知っているはずなのに。 ふと、後ろを振り返る。 潰された可能性の山を眺めては自分にがっかりした。 僕にはもう何も残されていないような気がして。 そう思うと怖くて前が向けなくなるのだ。 拝啓、凡人の僕へ。 こんなにも息苦しい世界を、ここから先、どう生きてゆけば良いのだろうか。 －－－－－－－－－－ 努力は万人向けで、万能じゃなくて、でも無能じゃないから。だから、積み重ねることは確実な無駄とは限らない。（僕の小規模な奇跡／入間人間） ◎素敵な伴奏お借りしました。ありがとうございます。 https://nana-music.com/sounds/02003deb/ ◎よろしければ他の作品にも目を通して頂けると嬉しいです(*^^*) https://nana-music.com/playlists/1718412/ #声劇台本 #台本 #声劇 #1人声劇 #朗読 #シリアス #村崎の台本