あの頃のバンド、二つ目のバイト +2
椎木知仁
あの頃のバンド、二つ目のバイト +2
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いつのまにか歳をとって 夏が過ぎてって
押入れの奥のパーカーを 引っ張り出してきて
去年と同じ匂いがした
一人、夜を歩いてる
一時前 ビールにもなりきれないし
帰ろうかな
散らかった部屋と
変わらない毎日と
目をこすったまま出掛けるバイトと
飲みかけのペットボトルと
浮ついた愛を
嫌いだったあいつと
変わってく街と
変わらない夕方と
自転車を
許せなかったこと
許さなかったこと
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