ハイアンド・シーク
えびせん
ハイアンド・シーク
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歌えば歌うほど、練習すればするほど、音痴に、下手になっていくのが自分でも分かって辛かった。
前の垢を聞いては今の自分に嫌悪、nanaを投稿するのも嫌になるくらい、仲間のみんなに申し訳なくなるくらいしんどかった。歌いたくない。でも歌いたい。ずっとその繰り返し。
辛かった。
だから思った。練習なんて堅苦しいことを捨てる。
自分の歌いたいように歌う。楽しく歌いたい。
たとえ上手くないとしても、好きって言ってくれる人はいるはず。
重ねどりもしないで、エコーだけかけて、ありのままの自分の声で。
「僕の事を嫌うのは誰かじゃなくて見せたくない方の僕」だったことを信じて。
嫌われる事が怖くて 僕は僕は僕を隠した
誰かの陰口が痛くて 僕は耳を耳を塞いだ
本当の僕は汚くって きっとみんな僕を嫌うから
本当の僕は隠しちゃって 綺麗なとこだけ見せてたんだ
ある日誰の言葉も全部 嘘に聞こえて悲しくなった
そうだ僕の事を嫌うのは 誰かじゃなくて 見せたくない方の僕だ
今君に もういいかい ねえまだだよ 本当の僕が恋しくなって
もう一回 呼びかけてみるけどまだ 見つからないよ
ほら もういいかい ねえまだだよ その内声も届かなくなって
もう一体 僕は僕が誰なのか 分からないんだ
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