【声劇台本】貴方のいない朝。_前編
☆誰か( まり )
【声劇台本】貴方のいない朝。_前編
- 7
- 3
- 0
貴方がいないことを忘れている私の話し
気がつくとそこはいつも通りの
私(僕)の部屋だった。
「あ…今何時だっけ?」
だけど、何か…
喪失感(そうしつかん)に似たものがあった。
何も変わらないはずなのに何かが違う。
側には、クシャクシャになったワイシャツと
眩(まぶ)しい朝の光だけがあった。
「お腹空いたな…」
とりあえずいつものように、
顔を洗って食事をとる。
違和感は、依然(いぜん)としてあった。
「…静かだなぁ」
結局、なんだか味気(あじけ)なくなって
食べかけのまま、お皿をすすいだ。
そして、私(僕)は徐(おもむろ)に
外へ行ってみようと思った。
Comment
No Comments Yet.