【掛け合い】物書きの憂鬱
【物書き】トーチ・【猫】三日
【掛け合い】物書きの憂鬱
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言葉選びが綺麗だなっていうのが台本初見時の印象でした('ω')
めゐじ様の台本とトーチくんのコラボ音源お借りしました。ありがとうございますっ
こういった洗練された台本もとても好きです(*´ω`*)
情景が想像しやすくて、演じてて楽しかったです
・*:..。o○☼*゚・*:..。o○☼*゚・*:..。o○☼*゚
【セリフ】
[物書き]
(やや早口)
君との記憶に一輪の百合(ゆり)の花を手向(たむ)けよう。
花が散ったら、またそこの花屋で買ってくるよ。
嫌だなぁ。君の匂いと雪の香りは酷く怖いんだ。
(少し間を置いて)
物書きの憂鬱。
(00.16 メロディから猫)
[猫]
物書き、もうじき冬が来る。
[物書き]
知ってる。花屋が閉まっちゃうね。
[猫]
あぁ。まだ怖いかい?冬は。
[物書き]
そうだね。花の香りが取れない。
[猫]
それだけじゃないさ。あの子と雪の匂いだ。
[物書き]
見てよ。まだページが真っ白。
足跡(あしあと)さえつけるのが怖い。
[猫]※2
私はもうこんな歳だ。
春を拝(おが)めるかも分からない。
[物書き]※1
貴方(あなた)までいなくなるなら、もう僕(私)に春なんか来なくていい。
[猫]
なら一緒に来るかい?
あちらには君の恋人もいるだろう。
[物書き]※1
そうだね。
けれど、そうしたら彼女(彼)は怒るかな。
……うん。怒ってくれるだろうな。
(終盤 00.20 付近)
[猫]
人の一生を花火に例えるなら。
猫の一生は風船を引っ掻くようなものだ。
物書きが最期(さいご)に綴(つづ)った言葉は私も知らないが、百合の花が咲くことはもう無いのだろう。
(ピアノが小さくなる)
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※1.物書きは☆(★)だとして同じ色の星を選ぶ。
※2.猫の一人称は性別に関わらず"私"
老人ボイスじゃなくて大丈夫です!理由は猫の設定へ☟☟
【あらすじ】
物書きは数年前のクリスマスに恋人を交通事故で失った。
毎日花屋で温室育ちの百合を買い、事故現場に備えては家に帰るの繰り返し。
書いていたはずの物語は進むことなく、未だ雪のように真っ白。
そんな物書きには"猫"という話し相手がいた。
御年18歳の白猫。目はもう見えないらしい。
そのくせ鼻だけはきくようだ。
そして……人語を話すせいか、物書きの恋人が数少ない友人だったという。
【登場人物】
物書き(年齢・性別共に不詳)
「君だけが好きだった。君だけが自分の世界だった。
季節が巡るだけで怖くなる。君を忘れちゃうんじゃないか、って。
猫?最近食が細くてさ、2人で逝くには丁度いいよ。」
猫(性別不詳・年齢18)
「声はまだ若いだろう?なんだって18だからな、人間にとっちゃあまだ若造だろ。
目をやられてな、もう匂いと耳だけが頼りさ。
物書き?そうだな、最期くらいはちと高めの猫缶をねだりたいね。」
物書きの恋人(性別不詳・享年20)
「百合の花が好きなんだ。
なんで?って……そうだなぁ。真っ白な花びらでしょ?だから、世界が変わる度に1枚ずつ色んな色に染まって欲しいんだ。
ほら、あの子小説家だから。」
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Comment
2commnets
- 三日@みずかい✄お知らせ更新(2024.1.13)✄
- 灯火 とーち凛々しい猫さん、ありがとうございます! いいですねー コラボありがとうございます!!✨