【和風台本】朱はひとつにあらず【掛け合い】
千歳【白虎】×海月【月命(つきみ)】
【和風台本】朱はひとつにあらず【掛け合い】
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#台詞 #和風 #和風台本 #声劇台本 #声劇 #二人声劇 #コラボ台本 #切ない #朱はひとつにあらず_匙 #四ノ宮りゐオリジナル
● 生意気だった海月(くらげ)様も、いよいよ明日(あす)で元服(げんぷく)か……
〇 その口の利き方、どうにかならぬものか(呆れたように)
● これは失礼(苦笑)
〇 それで、用というのは
● (被せるように)ミヅキ様、私と共に、この城から逃げませぬか?
〇 ……戯言(たわごと)はよせ(苦笑)
● お忘れですか?
貴女(あなた)はたしかに、私と夫婦(めおと)になると誓われた
〇 然様(さよう)な言葉は、幼き日の過ち(あやまち)にすぎぬ
それに、今や私は姫ではない
● だからこそ、斯様(かよう)に申しておるのです(強引に海月の腕を掴む)
〇 っ、何のつもりだ?!
● 私の本意(ほい)にございます
〇 はなせっ!私は女子(おなご)ではない!
● 男子(おのこ)でもないのでは?
〇 誓ったのだ、兄の影として生きると……
それが父上の望みであり、私の生きる所以(ゆえん)だ!
● ……一度決めたことは曲げぬか
面倒な性(さが)は、変わっておらぬようだな(微笑む)
〇 ……私を試したのか?
● ようやくお気づきになりましたか(海月から離れる)
〇 まこと、おまえも面倒な奴ではないか(苦笑)
(ここでピアノのグリッサンドが入ると◎)
● 紅葉(もみじ)は朱(しゅ)と言えども、朱はひとつにあらず
たとえ影としてでも
貴方(あなた)は、貴方らしく生きてくだされ
(千歳、立ち上がり背を向ける)
〇 然様な事は、言われずとも分かっておる
おまえの優しさも、変わっておらぬようだな
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2commnets
- 白虎
- 月命(つきみ)@【声劇】コラボありがとうございます また機会がありましたら、宜しくお願い致します 本当にありがとうございました!