【一人用台本】空へ羽ばたく。
朗読者『』
【一人用台本】空へ羽ばたく。
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♯台本♯朗読
徒然なるままに。独白的です。
一人称変更、度の過ぎないアドリブOKです。
以下台本
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なんにもない僕は、今までただ流されるままに生きてきて。
感情が抜け落ちてる癖に、時折襲う虚しさに心を締め付けられ、叫ぶんだ。
空っぽの心を少しでも埋めようとして、その存在を歌い続けるけど、何処にも届かない。
周りは、自分より器用に生きてる様に見えて、羨ましくなる。
ねぇ、どうしてこんな空虚な世界で生きていけるの?
死ねもしない、生きていたくもない。そんな僕はどうしたら良いの?
誰か教えてよ。
……いや、分かってる。分かってるんだ本当は。誰にも、どうにも出来やしない事。自分の問題だって事。
どうにか此処まで呼吸を続けて来たけど、やっぱり進む自信はなくて。それでも世界はこの背中を押していく。
今までずっと叫んで来たんだ。あれからずっと、ずっと。誰かに拾って欲しくて、届かなくてもただひたすらに叫んでた。
ねぇ、そろそろ良いんじゃないかな。
もう終わらせよう。こんな不毛。
鼓動が続くのなら、僕は此処から
―――今、飛び立つ。
―――――――
それは、終わりか始まりか。
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