【声劇】冬のせい【声劇台本】

antai

#切ない #恋愛 #1人声劇台本 #声劇台本 #台本 #寝て待つ台本 #antai声劇 息をはぁっと吐けば、白い息がふわっと現れ、透明になって消えてゆく 頰も、足でさえも氷のように冷えて、痛くて縮こまってしまう いつも以上に、君を思い浮かべる 冷えて、まるで動かし方を忘れてしまったかのように、うまく動かすことのできないこの手を、君が暖めて動かし方を教えてほしい ……なんて、柄にもないことを言いたくなる日々。 いつも以上に、君が恋しくなる 季節のせいだろうか？ いや、気恥ずかしいから、季節のせいにさせてほしい 君と僕は、友達という関係で、君に触れた数なんて、片手で数えきれてしまうほど少ない そんな臆病な僕が、友達の壁を壊してしまったあとに残るのは、きっと雪のように降り積もる"後悔"だけだろう 実際にそういった経験はないが、両想いの確率が最大限に低いことは分かりきっている そんな僕をお構い無しに、鼻を赤くして、寒いねと笑ってみせる 胸がきゅぅっと鳴った。 君と手を繋いで笑い合える日は…吹雪が吹き荒れて見えないでいる 雪のように降り積もる後悔…ステキな言葉です。