小さな抵抗
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小さな抵抗
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窓の外を覗くと、綺麗な青空が広がっていた。
それはあまりにも綺麗で、虚しくなるだけだった。
どうしようもなく泣きたくなった。
まるで自分が否定されているみたいで。
もっと世界を見ろ。世界はこんなにも美しい。
なぜそんなところに閉じ籠っているんだと。
そう言われているようだった。
まぁ、そんなこと空が言うはずはないのだけれど。
でも世界なんて実際は、とても汚いものだった。
絶望してしまうほど。
人間はすぐ欲に目が眩むし、他人の気持ちなんか考えちゃいない。
自分のことしか考えていないんだ。
だから、このひどく汚れた世界で一人抵抗するのだ。
まだ少しだけ残っている、己の正義感のために。
[初めての台本です。使ってくださる方がいたら光栄です。
ご自由にお使いくださいまし。
前奏後に始めると良いですよ~]
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