あの人と過ごした時間

四ノ宮りゐ×ミクトのセリフ集

「別れたい。もう貴方の面倒を見るのは疲れたの。」 そういった時のあの人の顔は、何時もと何も変わらなかった。少しは引き止めてくれるって…驚く事くらいはしてくれると思ったのに。 「今日は何作ったらいいかなぁ…折角だからあの人の好きなものにしよう。」 静かな部屋で愛しい人の帰りを待ちながら、夕食の献立を考える。そんな事もあの人の為なら全然苦じゃなかった。 「今日も遅くなるの…？……そう、分かった。おやすみなさい。」 すれ違う時間。あの人は、休みの日も部屋に籠ってばかりで、会話らしい会話をする事も無くなっていった。 「今日何の日か分かってたでしょ！？どうして…私の事、少し位考えてくれてもいいじゃない…」 辛くて…苦しくて…それでも好きだった。だけど、私が我慢すればそれでいい。そう思える時間も長くは続かなかった。 「もう…嫌…」 繋いだ手を離したくなかった。心を繋ぎ止めていたかった。…あと少し、もう少しあの人が私の事を見てくれていたら… 二人の時間が今、終わっていく。  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー アイツの居ない家　の女性視点です。 女性の方も良ければこちらでコラボしてくれないかなぁヾ(｡>﹏<｡)ﾉﾞ✧*。 #一人用　#声劇　#切ない　#セリフ #声劇台本　#ミクトのセリフ集