【声劇】姫空木ーひめうつき
彼女〇【】 私●【】
【声劇】姫空木ーひめうつき
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ファッション業界に入って五年目の節目の年。
同期の彼女が結婚する。
相手は企業の実業家。とても優しい好青年。
気量のいい彼女には、ぴったりの相手。
おめでとう、と声をかけると
〇親が勝手に決めたのよ。
しかし彼女は、デザイン画を書く手を止めない。
姫空木の花をイメージした真っ白なウェディングドレス。
結婚したら、彼女はパリへ行くらしい。
彼女はもうすぐここからいなくなる。
私は彼女をこんなにも愛しているのに。
何も言わずに立ち尽くして笑った。
ああ、愛しているという代わり。
●きれいなドレスだね。
〇そうね。
●イメージは姫空木?
〇……いいえ、いいえ。違うわ。
かの所は不意に手を止めるた。
そしている体ごと私に向き直ると、まっすぐ目をてこういった。
〇私がイメージしたのは、貴方よ。
●……え?
彼女はまた机に向き直って。
残された私は言葉も出ない。
指先からじわじわと、顔が熱を持つのを感じた。
〇どうして、早く言ってくれなかったの?
震える声で彼女は言った。
姫空木の花言葉は……秘められた恋。
結婚式はもう来週の月曜日だ。
#声劇台本 #声劇 #掛け合い
アドリブ、アレンジ、性別変更、ご自由にどうぞ!
使っていただく時は一言貰えると嬉しいです!
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