【朗読台本】たらちねの
台本:壬音 声:
【朗読台本】たらちねの
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久方振りの朗読台本。
両親の結婚記念日が近いなぁと思い出したので
母に関するお話を書いてみました。
愛されて育ってきたなぁ、と思うことが多い今日この頃です。
そうした意味では、大変な幸せ者だという自負があります。
家を出ると、家族に会う機会は激減しますね。
これからあと何回会えるのだろうと数えると
思っている以上にその回数が少なく驚きます。
何というか…もっと大事にして感謝を伝えないとなぁ…。
話口調くらいの速度で読むと綺麗に収まるかと思いますが、
ご自分の心地良いように読んで頂ければ幸いです。
一・二人称の変更はご自由に。
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あなたの手が好きです
浅く深く年輪の刻まれた
愛情深いあなたの手を
私はあと何度握れるのでしょう
父と出会った頃のあなたの手は
しなやかで柔らかかったでしょう
産まれたばかりの私を取り上げたあなたの手も
まだ瑞々しく美しかったでしょう
それから幾年月も
あなたの手は働き続けた
朝な夕な、家族のため
むせ返る夏も、凍るような冬も
あなたの手を振り払ったこともあった
それでもあなたの手は
あなたの優しい手は
いつでも私を慈しみ抱き締めてくれた
いつしかあなたの手は
しなび、年老いていった
気づけば私の手は
あなたの手を覆える程大きくなっていた
あなたの手が好きです
全てを包み込むような
あなたの手はなお、美しい
まだ未熟で拙い私の手は
あなたのような手になれるでしょうか
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Comment
5commnets
壬音
sakuya壬音さん！！台本素敵でした。 改めて母の偉大さに気づいた作品です お借りしてしまいました。 ありがとうございました!!- 壬音
優ぬぅさん僕は既に母を亡くしているので、健在の人達は人生のお手本が凝縮されたその手を目に刻みつけておいて欲しいなと思った。 福山雅治の道標も母の手に焦点を置いた歌詞だったね〜- 壬音さん かんなさん心を動かしてくれて有難う(´；ω；｀) 母の愛はすごいなーと今更になって思う毎日です。 有難いことだね…(´・ω・｀)
