【声劇台本】籠の中の少女と幻想の少年
台本:れゐと 「」:『』:
【声劇台本】籠の中の少女と幻想の少年
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『どうせ、大したことない傷だから』
「でも、跡は残るだろ?」
『あなた以外には見えないわ』
「光が入れば、見えてしまうよ」
『それもそうかもね』
「なあ、君は
どうして一人を望むんだい?そんな傷を負ってまで」
『……わからない』
「もう少し、心を開いておくれよ」
『十分開いているつもりなのだけれど』
「全然じゃないか」
『随分と長いこと、籠の中にいるから、感覚が狂ってしまっているのね』
「ごめんね、君をそこから救い出すことは出来ない」
『分かってるわ。そんなこと望んでないもの』
「また、明日」
『ねぇ…
月が綺麗ね』
「月なんて…ここからじゃ見えないだろ?」
『ふっ…それもそうね』
「おかしなことを言うんだね」
『(そのくらい、あなたのことが好きなの)』
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建前で自ら閉じこめられた少女と、その少女の希望を映し出した幻想の少年
少女は少年が自分が作り出した幻だと知らずに恋心を抱く
月が綺麗ですね → あなたのことを愛してる
少年は自らが幻想だと分っているから、少女の告白を分かっていないふりでごまかした
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#声劇台本 #悲しい #悲恋 #拍手返します #声劇台詞
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