【朗読 ホラー】silent

演者様 : 〇〇様 ／ BGM提供者様 : KRSS様 ／ 創作者 : cocoa。

気付いて下さり、有難う御座います 2度目の朗読台本。 ホラーのつもりです。 一人称、口調等のアレンジはお任せします 演者様の読み易いように扱って下さいませ。 よろしくお願い致します。 𓇼𓆡𓆉𓆡 ⋆*❁*𓆜 𓆝 𓆞 𓆟𓆝𓆟𓆜𓆞𓆡 カチ、カチ...カチ、カチ... 鳴っている。 ずっと、ずっと、鳴り響く。 カチ、カチ...カチ、カチ... 一定の速度で、今日も変わらず、鳴り響く。 カチ、カチ...カチ、カチ... 耳を澄ませば、ハッキリと聞こえてくる。 いつもと変わらない音色、いつもと変わらない速度。 カチ、カチ...カチ、カチ... それは、今も止まらない。 止める術(すべ)はいくらでもある。 でも、僕に止める気はない。 君もそうだろう？ カチ、カチ...カチ、カチ... 気になるの？随分近くまで来るね。 手が届く距離だ。 カチ、カチ...カチ、カチ... そんなに大きな音じゃないもんね。 聞こえなくて当然だ。 カチ、カチ...カチ、カチ... ああ、そうすれば聞こえるね。 カチ、カチ… …ねぇ、 カチ。 ...何で止めたの。 𓇼𓆡𓆉𓆡 ⋆*❁*𓆜 𓆝 𓆞 𓆟𓆝𓆟𓆜𓆞𓆡 『時計は、固くて冷たいものだよ。』 自力では動かす事が出来ない身体を持つ少年のお話。 よく分からないお話。 解説もどき、置いておきます。 暇な時にでも読んでやって下さいませ。 ▽ 音の無い一室にある、ベッドの上。 そこに横たわる少年は、静かに目を閉じていた。 そんな少年の元に、ある日、1人の人物が歩み寄る。 その人物は、迷う事なく少年の首に手を伸ばした。 一定のリズムを刻む、少年の“体内時計”。 その人物の掌に、どくどくと振動が伝わる。 生々しい感触を確かめたその人物は、 少しずつ、時計のリズムを崩して行く。 「時計は、固くて冷たいものだよ。」 完全に音が止まった事を確認したその人物は、 静かな部屋に声を響かせ、その場を去った。 何で止めたの。 少年に意識が残っているとは知らずに。 …さて、少年は一体何者だったのだろうか。 △ 悪夢をブツ切りにされたような、 不気味なお話を書いたつもりです。…難しい。 少し気味が悪いな、なんて思って頂けたら幸いです。 時計の音を入れてみました。 ホラー感が少しでも出せていたら嬉しいです。 silent : 無言であること。 song :: ホラーBGM音源 ▼『狂気』 #BGM #ホラー #朗読 #台本 #siの台本