クー番外編 第3話
カメさん
クー番外編 第3話
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第3話《シニネンと幻の森》
クー✩そんな昔話を小さな頃から耳にしていた。
村長になるには幻の森に認めてもらわなければならない。という風習があるらしい。きっと僕もいつかそれをするんだと思う。
ママは本当は成人してすぐ森に認めてもらうために森へ行くはずだった…でも幼い僕を残して行くわけには行かなかったらしく…僕が大きくなるまではその儀式をしない。というじぃさまの意向もあってかとりやめになった。
それまでは家族で楽しく幸せに暮らしていた。
僕が10になった頃。それは訪れた。
ついにママが森へ行くことになったのだ…僕も大きくなったこともあり、ママのいのちがいつまで持つかもわからないからということだった。
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