【声劇台本】僕を——と呼ばないで【シリアス】
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【声劇台本】僕を——と呼ばないで【シリアス】
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君が信じていた、明日を守るために。
あの日、僕は生まれた村を出た。
己の犠牲一つで、君を守れるなら、こんなに嬉しいことはないって。
そのために、僕は世界を救うんだって。
……そう、思っていたのに。
——ああ、神様。
どうして僕は、あなたに選ばれたのでしょう。
たった一人。
守りたかったヒトすら守れなかった。
愚かな自分を信じた、仲間を死なせてしまった。
それでも、この世界を救わなくてはならないこと。
数多の人間が、それを望んでいること。
——それを、どうしても受け入れられない、この僕が!
あなたの望んだ勇者など、なれるはずがなかった。
……君のいない世界を、信用なんてできるはずがなかったのです。
人々が、僕を勇者と呼ぶ中を。
僕は、歩いていく。
勇者の剣が、錆びても。
誰もが君を忘れても。
その名声に、背を向けることは許されない。
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守りたかったのは、誰がための世界か。
勇者って、90%くらいの確率で故郷焼かれてるよね。
過去の台本に飛べます。
1 https://nana-music.com/playlists/1259938/
2 https://nana-music.com/playlists/1302910/
BGMお借りしました。
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