やがて 秋…
立原道造
やがて 秋…
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秋真っ盛りといったところで、この詩を読んでみました。ぜひ、詩の内容を見ながらご視聴ください
#ナプラビ秋歌
詩------
やがて 秋が 来るだらう
夕ぐれが親しげに僕らにはなしかけ
樹木が老いた人たちの身ぶりのやうに
あらはなかげをくらく夜の方に投げ
すべてが不確かにゆらいでゐる
かへつてしづかなあさい吐息にやうに……
(昨日でないばかりに それは明日)と
僕らのおもひは ささやきかはすであらう
――秋が かうして かへつて来た
さうして 秋がまた たたずむ と
ゆるしを乞ふ人のやうに……
やがて忘れなかつたことのかたみに
しかし かたみなく 過ぎて行くであらう
秋は……さうして……ふたたびある夕ぐれに――
Comment
2commnets
- StoM (すとむ)聞いていたら何故か「蟲師」を思い出しました(*´-`)
- つづり企画参加ありがとうございます✧ \\(°∀°)// ✧ いい声だあ〜〜詩の意味がよく分かりませんが(^^;; アークさんが読むとめちゃ名作に聴こえます!