【二人声劇】死ぬ話をしよう【台本】
〇【私】×●【私】
【二人声劇】死ぬ話をしよう【台本】
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4commnets
- ささくれ
- みたにおひとりでなさってるとは思えないくらい声がガラッと変わっていて、ビックリしてしまいました!とても間がピッタリでさすがおひとりでなさるとタイミングがいいなあとしみじみしてしまいました。読んでくださってありがとうございます。
- ささくれ一人二役一気録音は無理があった楽しい〜
- ささくれ〇「ねえ、俺が死んだらどうする?」 ●「え、いきなりなんですか?」 〇「ふと思いついて、さ」 ●「随分不吉なこと、思いつくんですね」 〇「で?どうする?」 ●「困りますね」 〇「困る?」 ●「ご家族のこととか、葬儀をどうしようとか、 とりあえずそういうようなところで悩むと思います」 〇「きみらしい」 ●「…それで、全部終わったら、泣くと思います」 〇「泣いてくれるの?」 ●「だって死んじゃうんですよ。いなくなっちゃうんですよ」 〇「ふむ」 ●「じゃああなたは私が死んだら哀しいですか?」 〇「哀しいどころじゃないと思うよ。きっと狂うね」 ●「え、そこまでですか?」 〇「引くことはないだろう。例えばきみが殺されたりする。 そうしたら俺は、きみを殺した犯人はおろか、それを目にしていた者、関係していた者、 きみを知っていた者、全てを殺すと思うよ」 ●「え…なんでですか」 〇「だってきみを覚えているのは俺だけでいいって思うから」 ●「変ですよ、さっきから」 〇「どうして」 ●「だって、こんなに近くにいるのに、さっきから死ぬ話ばっかり」 〇「足りないんだ。きみが」 ●「私、あなたのこと、好きですよ」 〇「知ってる」 ●「だからね」 〇「ああ」 ●「幸せにしますから」 〇「そう」 ●「そろそろ夢から覚めましょう?」 〇目を覚ますとそこには俺が殺した彼女がいる。 〇「さあ、話の続きをしよう」