【朗読台本】罪の螺旋
読み手:〇〇/台本:四
【朗読台本】罪の螺旋
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#朗読台本 #朗読声劇 #ひとり声劇 #暗い #台本
…雨だ。
…雨の音がする。
また今日も、朝が来てしまったのだ。
行かなければいけないところは、学校だったか…それとも、会社だったか。
ゆっくりと体を起こして、洗面所へと向かう。次の朝が来ればこうしようと、ずっと思っていた。
蛇口をひねる。
水が流れる。
首元に触れる冷たさが心地いい。
開放されるようなスッキリした気分だ。
久しぶりに笑った気がする。
私は思いきって、首に当てていたカッターを力一杯押し当てながら引いた。
流れる水に、私の命が流れてゆく。
流れてゆく。
流れてゆく。
【少し間を空けて】
…雨だ。
…雨の音がする。
また今日も、朝が来てしまったのだ。
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一説では、自殺した人の魂は、最後のその日を延々と繰り返すそうです。
何回も何回も、永遠に。
未来永劫、消えない罪に縛られる。
…それが地獄か天国かなら、きっと地獄なのでしょう。
アドリブ、口調改変などお好きにどうぞ(・ω・)
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