【朗読台本】夜想曲

台本:壬音 声: 今日くん

★台本は下へ★ 仲良くさせていただいているミオトさんと言うフォロワーさんの台本です(=ﾟωﾟ=) とても素敵だったので読ませていただきました！ 美しい文章を有り難う御座います(=ﾟωﾟ=)むふふ 楽しい！(ФωФ) ****** 幼い頃、月は夜に歌い、朝眠るのだと思っていた。 彼は黄昏と共に目覚め、暁と共に眠りにつく。 心の生傷をそっと撫でるような月明かりは、彼の歌う声だ。 子供達が深い闇に怯えないように、彼は夜の守り人で居てくれる。 僕は優しく頼もしい彼が、月が大好きだった。 無垢な子供を押し流すように、月日は流れていく。 月を見上げなくなったのは、いつからだろう。 めまぐるしく移りゆく日々に疲れ、 僕の心はすっかり鈍くなってしまった。 夜の闇などもう怖くはない。 ただ、ガサガサに乾いた心が、 いつか砂のように崩れてしまうのが怖かった。 ある日の帰り道。 ふと誰かの歌う声が聞こえた気がした。 振り返ると、そこには大きな月。 「彼は黄昏と共に目覚め、暁と共に眠りにつく」 ああ、そうか。そうだった。 君はずっと、僕を見守ってくれていたんだね。 今夜も、彼の歌声が聴こえる。 ****** #台本 #朗読 #朗読台本 #一人声劇 #一人声劇台本 #声劇台本 #ひとり声劇 #切ない #優しい #綺麗 #夜 #月 #壬音のお話 #台本 #朗読 #朗読台本 #一人声劇 #一人声劇台本 #声劇台本 #ひとり声劇 #切ない #優しい #綺麗 #夜 #月 #壬音のお話