【台本】水面のワルツ【朗読風】
読み手【コトハ】/BGM【四ノ宮りゐ】
【台本】水面のワルツ【朗読風】
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ちょっとこっぱずかしくて
シークレット投稿にしていたのですが、
少しでも自分の本性曝け出そうと思って
今更ですがアップです笑
顔見られないのでね(*´꒳`*)笑笑
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雪のちらつく静かな夜、
一人の召使いが家路(いえじ)を急いでいた。
ふと顔を上げると、街灯に照らされ
何やら影が揺れている。
そこには、真新しい革靴を履いた少年が一人。
口元を仄かに(ほのかに)白く染めながら、
軽やかにステップを踏んでいる。
彼女の視線に気づいてか、少年は顔を上げた。
―――ワルツを練習しているのです。よろしければ、お相手をしていただけませんか?
不意に声をかけられ、彼女は「はい」と返事をしてしまう。
そして二人は、
雪の絨毯(じゅうたん)を踏みしめワルツを踊る。
悩みや不安も忘れ去った頃、真夜中を告げる鐘が鳴った。
―――いけない、私は御使いを頼まれていたのでした。
彼は少し寂しそうな顔で頷く(うなずく)。
そして、丁寧なお辞儀をひとつ、彼女にくれた。
ふと聞き忘れたことを思い出す。
振り向くと、そこに彼の姿はなく。
ずぶ濡れた革靴がひとつ、
街灯に照らされ、佇んで(たたずんで)いた。
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