【声劇】映画告知風『流星群は繰り返す』

結斗役→○○ 莉菜役→○○ 台本→りーくん

映画告知風CM 第６作目。 個人的には１作目の『笑顔の約束』と並ぶくらいのストーリーだと思っています。その分台本はやや難しいかもしれません。使ってくださる方は、よろしければ下記の長文ストーリーを読んでから演じていただければ楽しめるかと思います(楽しく考えていたら長くなってしまいました)。 今回は喉の調子が優れないので、男役の参考サウンドは出せません。あなたが演じてくださることを願っています。 【登場人物】 ・猪俣 結斗 (いのまた ゆいと)。この物語の主人公。流星群の夜に見た夢から目覚めた瞬間に不思議な能力を手に入れてしまう。 ・桜井 莉菜 (さくらい りな)。この物語のヒロイン。結斗の幼馴染み。事故により四肢麻痺になってしまう。 【台本】 ☆ 結斗 ◎莉菜 ※間を取りすぎると入り切らないかもしれません！ 途中の(残り54秒あたり)に合わせられればちょうどよくなると思います ☆「流星群だ…。初めてみた」 ◎「おはよう。結斗君、だよね？」 ☆「え？」 ◎「どんな人だったか知りたかったの。いい人そうでよかった」 ☆「また話したいなあ。今日がもう一日続いたらいいのに」 ◎「おはよう。結斗君、だよね？」 ☆「え、あれ？」 ◎「不思議だね。結斗君、なんだか今を生きていないみたい」 ☆「僕は昨日の住人だからね」 (残り54秒あたり) ☆「莉菜が、事故…！？」 ◎「なんだか思うように動けなくて…私って馬鹿だね…」 ☆「戻れ…戻れ！…戻ってくれよ」 ◎「じゃあ、また明日ね」 ☆「莉菜、今日は一緒に帰ろう」 ◎「え、どうしたの？」 ☆「危ない！！」 ◎「私のせいで…こんな事に…結斗君、ごめんね…」 ☆「流星群か…あんな力が無ければよかったのに」 ◎「神様お願い…結斗君を助けて…！」 ☆「【流星群は繰り返す】11月2日 公開」 ◎「時間を、戻して」 【ストーリー】 今夜は流星群。結斗は生まれてから一度も見たことのない流星群を見て思う。「こんな素敵な日がずっと続いたらいいのに」と。結斗はこの日をいい日だと言った。 そしてその晩。寝ている結斗に不思議な光が纏う。 次の日。結斗は好意を抱いているクラスメイトの莉菜に話しかけられる。そんな些細な事でさえ幸福に思え、結斗は「もう一度、今日を過ごしたい」と願う。 次の日。結斗は昨日の莉菜との会話に浮かれていた。すると、昨日と全く同じ場所で、全く同じ時間で、全く同じ台詞で莉菜に話しかけられる。莉菜は昨日会話したことを覚えていないらしい。 流星群の夜に結斗に与えられた力は、『記憶を維持したままその日をリセットすることができる』という謎めいた力だった。結斗はその力の効果に気づくと、自分にとっていい日があるたびに力を使って時間をリセットしていた。 ーーある日の朝、クラスには良くない情報が発表された。それは結斗が好意を抱いている人、莉菜の事故による入院であった。それも、もうすぐ死んでしまう可能性があるとまで言われたようだ。昨日のうちに知っていればリセットできたのに、と悔しがるも意味がない。 結斗は、リセットできる限度『１日ずつ』を毎日繰り返し、記憶が追いつかない莉菜と共に過ごした。 ある日、結斗は強く願った。『お願いだから、莉菜の事故が起きた日まで戻らせてくれ』と。すると結斗の力は『記憶を維持したままさらに前の日までリセットすることができる』ほどまでに進化し、なんと事故当日までリセットすることに成功した。 結斗は必死で莉菜を探し、ちょうど事故が起きる直前まで間に合う。気がつけば結斗は足が前へ飛び出しており、莉菜をかばうと共に結斗自身に事故が襲いかかる。 目が覚めるとそこは病院だった。体は動かない。どうやら莉菜の辿っていた運命を結斗が受け継いでしまったようだ。結斗は再び、事故の日まで戻るようにと不思議な力に頼った。 しかし、結斗は次の日を迎えてしまった。あのリセット可能な力はいつの間にか消えて無くなっていたのだ。 ーーー絶望の日々を過ごしていく結斗。迎えたくない明日を背に眠りにつく。この日は、いつか見た流星群が見える日だった。 次の日、結斗が寝転がっていたのは自分の部屋のベッドだった。不思議なことに体も自由に動かすことができる。そしていつものように学校に通うことに。 クラスの人と会話するのはかなり久々なのに、そんな気は全くしなかった。昨日まで同じように学校生活を満喫していたかのような気分だった。 その日の朝のホームルーム。先生からクラスメイトの事故による入院が告げられた。その名は桜井 莉菜。結斗はただ、好きな人の事故にショックを受けていた。 結斗は知らない。自分が失った力が誰に渡ったのかも、誰がこの日まで時間をリセットさせたのかも。