朗読台本 「寿司が食べたい」
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朗読台本 「寿司が食べたい」
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あるところに、とても不幸な少年がいました
少年は、山に捨てられていた上に、ゴリラに育てられ、更に自分が人間であることも自覚していたので、ゴリラの優しさは嬉しかったものの、生の木の実とかお腹壊すし、草とかまずいので、切実に寿司とか食べたいなと思っていました
ある日、生物学者がその少年を発見し、保護しようとしましたが
やっと諦めがつき始め、ゴリラとして生きようとしていた矢先のことだったので、非常に頭にきた少年は、冷静に今の現状と、そのありがた迷惑な選択はわりかし困ると、淡々と学者に述べました
学者は、とりあえず頷き、すぐその場を去りました
少年は一時の怒りのせいで人間界で生きる道を失ったことに気がつき、自分の愚かさと絶望に打ちのめされまたが、慰めてくれるゴリラはおらず、というよりゴリラが何言ってるか全く分からないので、人生は無情だなと、思いました
#BGM #ゆったり #静か
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