CM風声劇「カミユイ師」台本
読み手:〇〇/台本:若葉美咲
CM風声劇「カミユイ師」台本
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『カミユイ師』 若葉 美咲
(5秒くらいから)
てんさん・星華「ようこそ、美容院カミユイへ」
(少し間をとって)
星華 「変わらない日常を変える刺激が欲しくてその店の戸を開く」
てんさん「いらっしゃい、少しそこで待っていてくれるかい?」
星華 「店は妖や霊、人成らざるものの美容院だった」
(少しだけ間を作る)
星華 「私、ここで働きます!」
てんさん「好きにすれば?」
星華 「そんな簡単に言わないでくださいよ!!」
てんさん「どうせ、君もすぐに辞める。ここは妖専門店だからな」
星華 「こいつ嫌い! ダメ人間だし、散らかすし、髪は床につくぐらい長いし!!」
(41秒のすぐ後ぐらいに持ってきてください)
星華 「神結い?」
てんさん「迂闊に触れるな、触れたら死ぬぜ?」
星華 「でも、助けてあげたいじゃないですか!」
てんさん「俺にはそんな器用な技は出来ない」
星華 「どうしてそんなこと言うんですか?」
てんさん「だって、俺は……!!」
星華 「訪れたのは怨霊で――――?」
てんさん「神結い師、舐めるな」
てんさん・星華「カミユイ」
(BGMが終わってから)
てんさん「星華、明日もここに来いよ? バイト料、考えてやるから」
――――――――――――――
*初めての投稿ですので時間配分とかはやりにくければ、自由に変更して下さい。
今書いている小説を元に作りました。
転勤族の娘である星華(せいか)は引っ越しが多いこと以外、ごく普通の女子高生。友達も多くはないが少なくもない、決して悪くはない生活を送っている。しかし、日常とは違う、非日常が欲しいと願っていた。
ある日の夕方、星華は『美容院 カミユイ』を発見。夕刻と同時に明かりがついた店に興味を惹かれ、店内へと足を踏み入れた。
店は髪の長い美形の男が開く人成らざるもののための美容院だった。店長ことてんさんの手さばきに見惚れ、勝手に店で働くことを決意してしまう星華。てんさんはそんな星華を怒るわけでもなく、追い出すわけでもなくあっさり引き受ける。
てんさんにどうせ長続きしないと思われていることを知った星華は何が何でも続けてやると決める。
しかし、いざやってみればてんさんは変人だし、物を片付けないし、普段の生活はダメダメな人だった。憧れた姿と違って悲しくなる星華。
そこへ、とんでもないお客様が来店してくる。
夫に殺された妻の怨霊である。怨霊は憎むのにも疲れた。もう、成仏したいので神結いをして欲しいと語る。
てんさんはいつもの雰囲気を崩し、中々引き受けようとしない。星華は励ますが空回りばかりする。
てんさんが神結いを拒む理由。それは過去にあった。
星華は自分の力で何とか成らないかと足掻くもうまくいかない。
その間にてんさんはてんさんなりに覚悟を決めていた。
怨霊を成仏させるための儀式、『神結い』が始める。てんさんと星華の手伝いの元、怨霊は浄化され、天国へ旅立っていく。
最期にてんさんは星華を正式なバイトとして認める。
星華は自分が非日常を望んで居たわけではなく、ここに居ていいよって言われたかったのだと知る。
人物イメージ
・てんさん 店長さんから略されてそう呼ばれるようになった
煙管を蒸している
お茶と酒が好き。
妖からは結構な人気を博しているものの、人間から見れば変人
やる気は常にない。
お金のことになると口うるさい。
でも、仕事の腕は一人前。
手先は器用だし、化粧なんかも得意。
この店にやって来た妖や霊を成仏させるのが仕事。
師匠がいた。→師匠は亡くなったが、神結い(髪結い)に失敗。悪霊に。
暗い色の着流しと羽織、手には煙管、黒く長い髪、くくらないと床に付くぐらい、目がさめるような鮮やかな赤い瞳、少しつり目、仕事する時は羽織を脱ぎ、襷で袖を結ぶ。
・林 星華(はやし せいか) 通称:お星さん
ごく普通の女子高生
興味があることには迷わず突っ込んでいくタイプ。
売れてなさそうな美容院を訪れる。
そこは妖のカミユイどころだった。
仕事に興味を惹かれる。
てんさんがダラダラしているのをいいことにバイトを始める。
親子喧嘩が激しく、家出もちょいちょい。
転勤族の親に毎度振り回されている。
てんさんに年の差片想いしてくれたら幸せだなぁ、なんて。
基本は制服、今の女子高生らしく、髪アイロンで髪を巻いている、ミニスカ、茶髪で細い髪、ロングで伸ばしてる、目は黒色、カラコンで大きく見せている、普段着はたまに着る、上に羽織るものがあると安心する
・訪れる客達
普通に散髪やおしゃれを気にしているものが大半
しかし、中には成仏したいけど未練があって、という霊もいる
てんさんはお客さん相手には優しい。
常に笑って聞いてくれるので皆からしたわれている。
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