【二人声劇】びいどろと咲く【台本】

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〇「本当にいいのか？私の身代わりだなんて、そんな」 ●「いいのです。お国のため、貴方様のため、身を捧げる、 こんなに嬉しいことはありません」 〇なぜ縁もゆかりも無い、病弱な私のために彼は ●「これをお覚えでしょうか」 〇「…びいどろ？これは？」 ●「これは…俺を助けてくれた咲という女が持っていたものです」 〇「なっ…！」 ●「海辺で溺れ死そうになっていた俺を、貴方様は救ってくださった」 〇「待て…それじゃあ、お前の志願理由は」 ●「貴方様への恩返しです。咲様」 〇「私の正体に気付いて…！」 ●「貴方様が男のふりをしてこの家を継いだことは知っていました」 〇「いままでずっと、黙って…」 ●「勿論です。貴方様のため、特攻隊員として、 華々しく咲いてみせましょう それが俺の唯一の恩返しでございます」 〇「…っ」 〇私を真っ直ぐに見るびいどろのような瞳は美しく この瞳をもう見られないのだと思うと 涙がこぼれて仕方なかった 97本目です。青様の素敵なピアノ伴奏お借りいたしました。 特攻隊員の身代わりとして申し出た青年と、性別を偽り屋敷を継いだ少女の物語でした。 きっと、両片思いだったのですが、それもびいどろが壊れるようにそっと散っていくのだと思います。 ピアノ伴奏はゆっくりゆったりですが、間を空けずに読んでくださると上手くいくかと思います。 よろしくおねがいします。 ご使用の際にはぽちっと拍手か、ペタリとコメントよろしくお願いします。なるべくお声をたどらせていただきたいと思ってます。 どうぞ、よろしくお願いいたします。 コメントはなかなか残せませんが、いつもありがとうございます。 #声劇台本 #声劇 #2人声劇 #朗読 #掛け合い #mitagraph