【朗読台本】離した手
台本:壬音 声:綺琉亜
【朗読台本】離した手
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兄がやってて綺麗って思ったらやらずに居られなかった(時間差)
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僕は、もう手を離してあげようと決めた。
あなたがくれた毎日は、
透き通る鈴の音(ね)を聴くような、
温かな灯(ひ)を見つめるような、
咲き誇る花を匂うような、
それは、美しい日々でした。
あなたには、あなたの世界が
広がっていると知っていた。
けれども僕は、
あなたの幸せを願いながらも、
その手を握って、離さなかった。
あなたを繋ぎ留めておきたかった。
出来ることなら僕のこの手で、
あなたを幸せにしたいと
願ってしまった。
そんなことは、
出来ないと知っているのに。
これ以上、あなたの笑顔に
影を落としてしまう前に。
僕は、もう手を離してあげようと決めた。
あなたは、きっと離れていく。
それでも、笑っていてくれるなら、
僕はそれで構わない。
これからは、空っぽの手で祈ろう。
あなたに、光がさすように。
(僕は、あなたを ――)
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Comment
6commnets
- 綺琉亜
- ゆとぷ
- 綺琉亜
- ゆとぷ朗読意外と上手いな( *˙ω˙*)و グッ!
- 綺琉亜
- 壬音拝聴させて頂きました! 女性視点で聴くとまた切なさがつのりますね。 読んで下さって有難う御座います♪