青黒い器【刀剣乱舞台本】
宗三左文字(CV.(あなたの名前))
青黒い器【刀剣乱舞台本】
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注意
・刀剣の持つ性質、顕現等に個人解釈があります。
・宗三左文字を語り部として採用していますので、他の刀剣男士で読む際、台本の内容が大きく変わります。ご了承ください。
・話を成り立たせる要素として、多くの刀剣男士が折れているという設定があります。少しでも苦手な方はご遠慮ください。
・テンポを早めに読むことをオススメします。通常のテンポで読むと、時間内に収まりきらない可能性があります。
・口調がおかしいかも知れませんので、何か違和感がある場合は口調を変更して頂けると助かります。
・これといった答えはありませんので、解釈は読み手の方にお任せします。
個人的なテーマ:恐ろしい理由
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これは、僕の見た、少しばかり不気味な話です。
小夜左文字という短刀がいるでしょう?復讐に使われた短刀…僕の弟です。ですが、この本丸のお小夜は少しばかり違う。本丸の中じゃ、時に好物の柿を盗むやんちゃをしたりもするのですが、戦場ではまるで亡霊のように歩き、飢えた獣のように敵を殺すのです。
僕はいつもお小夜の後ろにいますが、戦場に立つと、遡行軍でさえお小夜を前にして震え、後退りをする程でした。事実僕も、兄でありながら弟が恐ろしかった。いつもお小夜が敵を殺す時、妙な悪寒がある。そこで、お小夜が敵を殺す時に辺りを見回したのです。
見覚えのある面々が、背後に居ました。おぼろげで、でもしっかりと記憶に焼き付いた顔。憑代が折れ、本丸に戻れなかった刀剣達。その怨念のようなものが、お小夜の後を憑いて来る。
復讐という怨念に近く在る性質を持ったが故でしょうか。憎悪が、お小夜を器として取り憑き、首や腕、脚を包んでました。
他の五振りは、誰も気付いた素振りを見せません。
…どうしました?不思議がって。何もおかしなことなどないでしょう?
言ったじゃないですか。
『僕はいつも「お小夜の後ろ」にいる』とね。
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#とうらぶホラーコンテスト
#台本部門
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2commnets
- 伊先@とりあえず生きてますお借りしました。有り難う御座います!
- シノグお借りします