【朗読】夏色に微笑む
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【朗読】夏色に微笑む
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台本はTwitter,nanaのフォロワーさんの
千里さんから頂いたものです.
今回もリクエスト頂いたので
読みたくて投下しました.
千里さんありがとうございます!
一人称,アドリブ大歓迎です.
僕が読んだものも良ければ.
https://nana-music.com/sounds/02ee993d/
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どこまでも続くような
青い空に胸を高鳴らせる
喧騒に追われる日々から
少しばかりの余韻に身を委ねる
古媚びた電車の軋む音
そこから見えた景色は
幼きあの頃を思い出させた
八月
子供心に夏休みに浮かれたあの頃
有り合わせのもので形作られた
あの夢の秘密基地は
もう形なんて残ってないけど
目を閉じれば
確かにそこにあって
あいつらの声が
蝉の鳴き声と共に浮かぶんだ
何も無かった田舎町
だけど
そこには自分たちで作った
確かなものがちゃんとあった
そう言えば
あいつら今頃何やってんだろ
ふと考えながら
懐かしい最寄り駅にたどり着く
ゆっくりと開く扉の先
流れ込む熱気
古ぼけた駅のホームのベンチに
見覚えのある影があった
僕は夏風に微笑む
あの日の思い出も
なにもかも全部ひっくるめた
あの暑さに微笑んで
「ただいま,みんな」
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