窓辺のきみ
ちはやぶる
窓辺のきみ
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二本の足で歩くからってイバってる。
親友【とも】はクソガキに殺されてしまった
月の綺麗な夜だったのは覚えている。
血塗れの親友が鳴くー。
違法ゴミが僕らのゴチソウだったのさ。
あの頃に戻りたいー。
窓辺のきみが、頬を朱く染めて。
僕の方を見上げた夜。
クズレタ夜にそっと灯り点けて、
僕に手招きの合図を送るー。
僕もガキの頃は、ママの暖かさに、
甘えた事があったっけ?
しょ〜がねぇ奴だ、
世話の焼ける生き物【もん】だ。
彼女の涙をペロリと舐めたー。
以下フルバージョン。
今日もトボトボと裏路地を歩いてく。
ゴミバケツの上に立ち、
四角い星空を見上げるー。
二本の足で歩くからってイバってる。
親友【とも】はクソガキに殺されてしまった
塀の上を、綱渡りの様にスタスタと。
窓辺には綺麗な女が、カクテルで酔ってた。
月の綺麗な夜だったのは覚えている。
血塗れの親友【とも】が鳴くー。
違法ゴミが僕らのゴチソウだったのさ。
あの頃に戻りたいー。
窓辺のきみが、頬を朱く染めて。
僕の方を見上げた夜。
クズレタ夜にそっと灯り点けて、
僕に手招きの合図を送るー。
きみの手から、大好きなイカの燻製が、
僕に向かって差し出された。
罠かもしれないね。
マトモなメシを喰ったのは、
確か三日前で、空腹の腹が鳴るー。
飛びついたらやっぱ捕まってしまったのさ。
オデコに雨が降ったー。
ギュッと細い腕で、僕を抱き締めてた。
男に捨てられたのかい?
チョットだけしょっぱい、
キミノコボスナミダ。
僕の温もりはダレカノカワリ?
僕もガキの頃は、ママの暖かさに、
甘えた事があったっけ?
しょ〜がねぇ奴だ。
世話の焼ける生き物【もん】だ。
彼女の涙をペロリと舐めたー。
今日もトボトボと塀の上を歩いてく。
電信柱を見上げると、
デッカイ星空がひろがるー。
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