声劇台本 サヨナラカウント〜0の向こう側 Ⅰ 〜
シノ
声劇台本 サヨナラカウント〜0の向こう側 Ⅰ 〜
- 7
- 1
- 0
サヨナラカウントの続編では
ありますが、これ単体で演じてくださって
構いませんので。
キャスト
♠
♥
ーーーーーーーーーー
♥彼が亡くなってから一月。
今日は彼の誕生日だった。
私の心はボロボロに壊れてしまいそうだった
なんで、死んじゃったのよ…
彼は死ぬ間際に、私にこんな事を言った。
♠もし、俺が死んで
辛くなって耐えられなくなったら、
実家の俺の部屋に、
お前に遺した物がある。
俺がお前に渡したかったものだ。
もう、渡せそうにないからな。
だから、お前もそんな顔しないで
いつもみたいに笑って生きろ。
♥私は彼の実家を訪れた。
彼のお母さんは
暖かく迎えてくれた。
自分も辛いはずなのに。
彼の部屋の小さな机の上には
大きな私宛の大きなダンボール。
それを開けると、中には
デートで買ったぬいぐるみや、
溢れんばかりの私達の思い出が。
そして一番上に手紙と小さな箱があった
手紙には、
♠箱の中の物とか
色々見ながら読んでよ。
あ、小さい箱は
手紙を読んでから開けてほしい
勝手に開けるなよ?
後もお前が来た時に泊まってもいいように
親には言ってある。
ゆっくりしていくといいさ。
♥いつもの、彼の文字で。
…馬鹿。
Comment
No Comments Yet.