【朗読台本】光の苗

台本:壬音 声:

明るくて温かくて太陽みたいな、にゃびさんをイメージしてみた。 小さな花かも知れない。咲かないかも知れない。 それでも、君を愛している。 ↓当て書きしたご本人に読んで頂きました！初朗読とは思えない、温かさと安定感しゅごい(´ω`*) https://nana-music.com/sounds/02de564f/ 名前も知らない不思議な種を、大切に大切に育てるお話。 噛みにくい言葉を選んで書いたので、比較的読みやすい、と、良いな。 当て書きの台本なのですが、他にも読んで下さる方がいらしたら、思うままに読んで頂けると嬉しいです。 少し早め、おおむね話口調くらいの速度で、間は短めに取ると良いかと思いますが、 まぁ、どうぞお好きに読んじゃって下さい。 尺が足りない場合は、 「図鑑を見ても何の植物かは分からなかったが、」 「私は嬉しくなる。」 あたりを削ると丁度良いかと思います。 一人称変更、言い回しの変更などもご自由に。 ****** 見慣れない、小さな種を貰った。 育てていくと芽が出て花が咲くらしい。 早速植木鉢に植えて、たっぷりと水をやる。 さて、どんな花が咲くのだろう。 来る日も来る日も、声をかけながら水をやる。 やがて薄緑の双葉が芽吹き、すくすくと大きくなった。 葉はどんどん増えていき、茎はたくましくなる。 図鑑を見ても何の植物かは分からなかったが、 私はこの元気な苗がどうにも可愛くて仕方がなかった。 ところが、いつまで経っても苗は花を咲かせない。 色々と試してみたが結果は同じで、苗は青々とした葉を茂らせるだけだった。 花を楽しみにしていただけに少し残念だったが、 可愛い苗が元気なら、それだけで十分だと気持ちを切り替えることにした。 ある朝、いつものように水をやろうと庭へ出た私は、驚いて目を丸くした。 苗に、蕾ができていた。 薄紅色をのぞかせた、小さな小さな蕾。 苗は得意げに葉を揺らしている。 そうかそうか、頑張ったんだね。 私は嬉しくなる。 君の蕾はまだ小さいけれど、それでも立派な蕾に変わりはない。 苗は、光の中で胸を張っているように見えた。 ****** ご本人に気づいて貰えたので追記しておく。 実は、この苗は子供のことです。 花＝人生の中での成功や達成。 人によってそれが大輪の花になるか咲かず終いかは分からないけど、 花がどうあれ、深くその子を丸ごと愛すところに、 母の太陽のような強さと美しさはあるんじゃないかな、と。 そんな温かく大きな存在に、なりたいものです。 みおとのお話一覧 https://nana-music.com/playlists/1650630/ https://nana-music.com/playlists/1869568/ https://nana-music.com/playlists/3874906/ #台本 #朗読 #朗読台本 #一人声劇 #一人声劇台本 #声劇台本 #ひとり声劇 #明るい #優しい #温かい #前向き #光 #芽 #苗 #植物 #花 #壬音のお話