【朗読】糸雨に想う
台本:壬音 声:蒼月憂弥
【朗読】糸雨に想う
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<9>素敵な台本を読ませていただきました
丁度、静かな雨が降っていたのもあって、凄く読みたくなったのです(深夜だけど。)
早口になってしまい、聞きにくい箇所もある気も(´∀｀;)
深夜で声ががさついております……ご容赦くださいまし
初めて地声での声劇ですん……
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カーテンを開けると、雨が降っていた。
音のない、優しい朝。
しとしととやわらかく降る雨は、銀の糸のように空からこぼれてくる。
庭木の葉が濡れてキラキラと輝き、
上枝(ほつえ)からは雫が垂れていた。
静かな雨。美しい雨。
小さな声で、歌うように言葉を口にする。
穏やかな雨の降るその景色を見ているだけで、
ゆっくりと心が洗い流されていくような気がした。
雨はガラスの窓をすり抜けて、私の心にじんわりと染み込んでくる。
心地良い雨。絵画のような雨。
透き通ったたおやかな手で、ささくれた気持ちを癒し、落ち着かせてくれる。
薄曇りの空はミルクのような温かい白。
世界はその大らかな色に包まれて、淡い光を放っている。
優しい雨。透明な雨。
ミルクと砂糖を入れたコーヒーを一口、ゆっくりとすすって飲み込んだ。
何て素敵な朝だろう。たまにはこんな雨の日も悪くない。
いつの間にか、私の口元は笑みをたたえていた。
Comment
2commnets
蒼月@活動停止中
壬音しっかりしたお声でいらっしゃいますね(´ω`*) 読んで下さって有難う御座いました♪
