【朗読台本】ラノベ風日常
BGM:すぎやまこういち ×らじ 台本:襖猫
【朗読台本】ラノベ風日常
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(。-ω-)------台本------(-ω-。)
終業式が終わり、
ふとグラウンドに目をやると
炎天下を野球部の面々が駆け回っている。
彼らはせっかくの長期休暇を
文字通り棒に振ったのだから、
青春とはたいしたものだ。
にわかに騒がしい教室。
聞き耳をたてずともクラスの男女が帰りに
カラオケに行く算段を立てる様が、
街頭演説のように流れ込んでくる。
早く帰れると言うのに
わざわざご苦労な事だ。
冷ややかな視線を向けると、
1人の女子生徒と目があった。
「よかったら、一緒に行く?」
なんと気配りのできる子なのだろう。
そんな心にもない事を。
彼女はこれからの人生、
その持ち前の優しさ故に、
たくさん損をするのだろう。
「ごめん、
この後歯医者の予約入れてるんだ。」
嘘に対して嘘で返す事は
なんら罪ではないと、
僕の中の正義が訴えている。
カラオケ?
冗談じゃない。
僕にはドラクエの発売までに
積みゲーの処理をしなければならないという
責務があるのだ。
彼女らがカラオケで何を歌おうが、
流行りのバラードで泣こうが、
熱気に当てられたセミが鳴こうが喚こうが
僕の知った事ではない。
俺たちの夏休みは、
まだ始まったばかりだ!!
#声劇 #一人声劇
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1commnets
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