君が僕を忘れたあの日の100通目の手紙
台本:雪乃 読み手(妖狐):コラボ様
君が僕を忘れたあの日の100通目の手紙
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君は今、何をしているの?
僕はね...君の記憶にまつわる本を読んでいるんだ。
忘れられた楽しかったことや嬉しかった事がここに書いてある。
そう...君は『忘れてしまった』んだよ
君は勝手だね...まぁ...仕方ないか
『人間』だから
僕は言わなかったかい?
『妖狐』だって
この記憶の本も妖狐しか造れないってことだよ。
でも、いつからかな?君の記憶を本に記そうと考えたのは
もしかしたら、僕は君が好きだったのかもしれない
あの日、君が僕を助けてくれたように
今度こそ僕が君を助ける番なんだよ
ねぇ。お願い
どうか...この命が朽ち果てるまで君と共に...
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
あらすじ
(自分が書いている小説の一部分を切り取ったものです。実際の妖狐とは別となりますのでご了承ください。)
100通目の手紙。月に一度満月に少女の元に届く胡蝶蘭の香りがする手紙。
少年(読み手)『妖狐』は少女『人間』に恋をしていた。
だが、少年は自分が少女とは違うと分かっていても少女に近づきたかった。
なぜならあの時のお礼がただしたかっただけで...
だか、少女は見えない体質。
少年は薄々気づいていた。
『彼女は僕が見えていない』と。
だけど、見えなくても少年は諦めなかった。
少女に助けられたように自分も少女を助けようと。少女は病におかされていることを知ってしまったからだ。
だから少女が生きている時を共に過ごしたい。
少年の少なからずの『欲望』であった。
だか、少女は長くはもたない。
だから、自分が見えるようにわざと勾玉を巾着に入れた。少女の記憶をすこし変えてまで。
『妖狐』の得意とする記憶を保てることを利用し、『人間』の記憶をすべて『本』に記すことが出来る。だか、『人間』はすぐに死んでしまう体のため、その『人間』が死んでしまえばその『本』は役目を終え『妖狐』の世界にある大きな図書館に貯蔵される。これまでも何億という本が貯蔵されてきた。『妖狐』は人に恋をする体質らしい......
『人間』でも少女は陰陽師の家系に生まれた落ちこぼれであった。だから『妖狐』ですら認識出来ず、部屋に閉じこもって、病におかされていた。
『妖狐』は人里に降りる際、化けて降りるため『人間』なら誰しも見ることが出来る。小さい頃、少女は怪我をしていた狐を見つけ、ひっそりと看病していた時期があった。それが陰陽師である母にバレてしまえば狐は殺されると思い、少女は山に返した。少女はその時狐が『妖狐』だとは知らなかった。だか、その狐が首から下げていた蒼い勾玉を自分の巾着に入れっぱなしだったため、いつか返せる時が来ることを待っているらしい.........
アドリブなど大歓迎です。
コラボした方のサウンド等は聞きに行かせていただきます。
#一人劇 #声劇 #フリー
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