【一人声劇】「それでも空は澄み切って」
朗読者
【一人声劇】「それでも空は澄み切って」
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台本↓
アイツは今日、ここを旅立つ。
見送るつもりなんて無かった。
けど、
「見送りなんて行かないから」って突き放しても、何も言わないで悲しそうに笑ったアイツの顔が離れなくて…
出発の時間…ギリギリまで迷った。
でも、気づいたら私は…走ってた。
急いで急いでこれでもかってくらい、
走った。息が苦しくて、足も痛くて、けど
…アイツが見せたあの笑顔を見た時の辛さに比べれば。
酸欠でフラフラになりながらも、
駅で見つけた後ろ姿に抱き着いた。
「頑張って」
私はそっと、腕を離し車内に向かって背中を押した。
弱々しい力で。だけどそれが
今伝えられる最大限の想いを込めたエール
涙を溜めながら笑い
アイツは電車に乗り込んだ。
さよならは無い、お別れ
帰り道、私は木の葉の音にふと上を向いた。
そこには澄み切った空が広がっていて
あぁ…今日はこんなにいい天気だったんだ。
がんじがらめの心は、
…無性に空の蒼さに心惹かれて。
END
設定
電車で遠くの街に移住することになった恋人の見送りに行く話。
息を切らす感覚とさよならの悲しさと最後に寂しさとほんの少しの安らぎと。
たくさんの感情の変化を感じて、演じて欲しいです。
難しい設定ですね、、、
ごめんなさい。
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