くしゃくしゃになった診察券を持って
簡単な想像に日々を使っている
単調な風景にふと眠くなって
回送列車に揺られ動いている
看板の照明が後ろめたくなって
目を落とした先で笑っていた
通りを抜けて 路地裏の方で 屈託もなく笑っていた
映画の上映はとうに終わってる
叱責の記憶がやけに響くから
できれば遠くにいかないでくれ
できるなら痛くしないで
構わないで 離れていて
軋轢にぎゅっと目をつむって
報わないで 話をして
窓越しにじっと目を合わせて
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